オープンキャンパスは体験型!

AIエンジニアとSEの違いを徹底比較!必要なスキルと学び方

AIエンジニアとSEの違いを徹底比較!必要なスキルと学び方

●結論
AIエンジニアとシステムエンジニア(SE)は、どちらもITシステムを支える仕事ですが、専門領域に違いがあります。AIエンジニアは機械学習・データ・AIモデルなどの技術を扱うことが多く、SEは顧客の課題を整理し、システムの要件定義や設計、開発・運用などを担います。ただし、実際の仕事内容は企業やプロジェクトによって重なる部分もあります。

●この記事でわかること
・AIエンジニアとSEの仕事内容・役割の違い
・年収・必要なスキル・資格・働き方の違い
・それぞれに向いている人とキャリアパス
・大学・専門学校・独学による学び方の違い
・高校生が今からできるAI・IT分野の準備

AIエンジニアとシステムエンジニア(SE)の違いとは?

AIエンジニアとシステムエンジニア(SE)は、どちらもITを使って企業や社会の課題を解決する仕事です。

大きな違いは、専門とする領域と担当する役割にあります。

AIエンジニアは、機械学習やデータ分析、AIモデルなどを利用して、予測・分類・認識・生成といったAIの機能をシステムに組み込む仕事を担います。

一方、SEは、顧客や利用者が抱える課題を整理し、必要な機能を考え、システムの要件定義や設計、開発、テスト、運用などを支える仕事です。

ただし、「AIエンジニアはAIだけ、SEはAIを使わない」という単純な区分ではありません。

たとえばAIを利用したネット通販サイトを開発する場合、SEがシステム全体の要件や構成を考え、AIエンジニアが商品推薦などのAI機能を担当する、といった協力関係が考えられます。

AIエンジニアとSEの違いを簡単に比較

比較項目 AIエンジニア システムエンジニア(SE)
主な専門領域 AI・機械学習・データなど システム全体の企画・設計・開発など
主な役割 AIを使った機能や仕組みを開発する 顧客の課題を整理しシステムを設計する
代表的な技術 Python、機械学習、統計など プログラミング、DB、クラウドなど
求められる力 数学・データ・AI技術への理解 設計力・課題整理力・コミュニケーション力
仕事の範囲 AI領域に専門性を持つことが多い システム全体を広く扱うことが多い

重要なのは、これはあくまで一般的な傾向だということです。企業によってはSEがAIシステムの設計に関わったり、AIエンジニアがアプリケーション開発まで担当したりすることもあります。

AIエンジニアとSEの仕事内容はどう違う?

AIエンジニアはAIをシステムに活用する仕事

AIエンジニアは、AI技術を使って課題を解決する仕組みを開発します。

たとえば画像から不良品を検出したり、大量のデータから需要を予測したり、文章や画像を生成するAIをサービスに組み込んだりする仕事です。

代表的な技術として、Python、機械学習、深層学習、データ処理、統計などがあります。

AIを動かすプログラムを書くだけでなく、「どのデータを使うか」「どの方法なら目的を達成できるか」「AIの結果が適切か」といった検討も重要です。

関連記事:AIエンジニアになるには?必要スキル・年収・将来性を解説

SEはシステム全体を設計・開発する仕事

SEは、顧客や利用者が抱える課題をITシステムによってどう解決するかを考える仕事です。

たとえば「病院の予約をオンライン化したい」という相談を受けた場合、誰がどのように利用するのかを確認し、必要な機能やシステムの構成を整理します。

その後、プログラマーやインフラ担当者などと連携しながら、システムを形にしていきます。

そのためSEには、IT技術だけでなく、相手の話を聞いて課題を整理する力や、チームで開発を進めるコミュニケーション力も求められます。

関連記事:システムエンジニアになるには?仕事内容から将来性まで進路選びに役立つ完全ガイド

必要なスキル・プログラミング言語・資格の違い

AIエンジニアとSEには共通するITスキルがありますが、深く学ぶ分野には違いがあります。

AIエンジニアに求められるスキル

AIエンジニアを目指すなら、まずプログラミングの基礎を身につけ、そのうえでAIやデータに関する知識を深めていく方法が考えられます。

特にAI分野ではPythonが広く利用されています。

加えて、数学・統計、機械学習、データ処理、モデルの評価なども重要です。

生成AIが普及した現在では、AIを利用するだけでなく、AIをシステムや業務に適切に組み込むための知識も重要になっています。

SEに求められるスキル

SEの場合、特定のプログラミング言語だけではなく、システム開発全体を理解することが重要です。

Java、Python、JavaScript、C言語など、就職先や開発分野によって使用する言語は異なります。

また、データベース、ネットワーク、クラウド、セキュリティなどの基礎知識に加え、要件定義や設計、プロジェクト管理、コミュニケーション能力も役立ちます。

資格は必要?

AIエンジニアやSEになるために、必ず取得しなければならない国家資格があるわけではありません。

ただし、ITの基礎知識を体系的に学ぶ目標として、情報処理技術者試験などを活用する方法があります。

2026年度もITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などが実施されています。基本情報技術者試験は通年試験として案内されています。

資格そのものだけで就職が決まるわけではありませんが、「何を学んだか」を整理する学習目標として利用するとよいでしょう。

AIエンジニアとSEの年収はどちらが高い?

「AIエンジニアとSEでは、どちらのほうが年収が高いの?」という疑問も多いでしょう。

結論として、職種名だけでどちらが高いとは言い切れません。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、AIエンジニアの全国の賃金(年収)は、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した数値として609.8万円と掲載されています。

一方、SEは分野によって分類が異なります。たとえば「システムエンジニア(Webサービス開発)」では578.5万円、「システムエンジニア(基盤システム)」では889万円と掲載されており、同じSEでも担当領域によって大きく異なります。

この違いからも分かるように、年収を考えるときは「AIエンジニアかSEか」だけで判断するのは適切ではありません。

経験年数、専門性、企業規模、担当するプロジェクト、役職などによって収入は変わります。

年収を上げるには専門性と経験の組み合わせが重要

ITエンジニアとして年収アップを目指す場合、単純にプログラミングだけを続けるのではなく、より上流の設計やプロジェクト管理、高度な専門技術などへ領域を広げる方法があります。

AIエンジニアなら機械学習やデータ基盤、AIシステムの設計・実装など、SEならクラウド、セキュリティ、アーキテクチャ設計、プロジェクトマネジメントなど、専門性を高める選択肢があります。

働き方・勤務先・リモートワークは?

AIエンジニアとSEの勤務先には、IT企業だけでなく、メーカー、金融、通信、医療、物流、製造業などさまざまな業界があります。

AI技術を自社サービスに活用する企業もあれば、企業から依頼を受けてシステムを開発する会社もあります。

働き方についても、オフィス勤務だけとは限りません。

開発環境や企業の方針によってはリモートワークやハイブリッド勤務が可能な場合もあります。一方、顧客との打ち合わせやチーム内の連携などで出社が必要になるケースもあります。

どちらの職種も、一人で黙々と作業するだけではありません。

特に大規模な開発では、SE、プログラマー、AIエンジニア、インフラ担当者、デザイナーなど、複数の専門職がチームを組んで仕事を進めます。

AIエンジニアとSE、向いているのはどんな人?

「自分にはどちらが合っているのだろう」と迷ったら、仕事内容から考えてみましょう。

AIエンジニアに向いている人

AIエンジニアは、AIやデータの仕組みに興味があり、「なぜこの結果になるのか」を深く考えることが好きな人に向いています。

数学やプログラミングに興味がある人だけでなく、新しい技術を試して検証することが好きな人にも適性があります。

SEに向いている人

SEは、人の話を聞いて課題を整理したり、複数の人と協力して一つのものを作ったりすることが好きな人に向いています。

「プログラムを書くことだけが好き」という人だけでなく、ITを使って人や企業の課題を解決したい人にも向いています。

迷った場合は、最初から職種を決め切らなくてもよい

高校生の段階で「絶対にAIエンジニアになる」「絶対にSEになる」と決める必要はありません。

プログラミングやAI、ネットワーク、ロボットなどを学びながら、自分がどの分野に興味を持つのかを確認する方法もあります。

IT業界では、経験を積んだ後に担当分野を変えるキャリアも考えられます。

AIエンジニアやSEになるには?大学・専門学校・独学を比較

AIエンジニアやSEを目指す方法は一つではありません。

大学、専門学校、独学にはそれぞれ特徴があり、「どれが一番優れているか」ではなく、自分の目的や学び方に合っているかで選ぶことが大切です。

学び方 特徴 向いている人
大学 理論や数学、研究を含めて幅広く学びやすい 理論や研究も含めて深く学びたい人
専門学校 実習を通して職業に必要な知識・技術を学びやすい 実際に手を動かして技術を身につけたい人
独学 自分のペースで必要な技術を学べる 学習計画を立てて継続できる人

高校卒業後すぐにIT分野を仕事につなげたい場合、専門学校でプログラミングやAI、ロボットなどを実習中心に学ぶ方法もあります。

一方、AIの理論や数学をさらに深く研究したい場合は、大学で専門分野を学ぶ選択肢があります。

独学の場合は、書籍やオンライン教材などを活用して、自分でプログラムを作りながら学習できます。

ただし、分からないところを自分で調べ、学習を継続する必要があります。

これからは「AIも分かるエンジニア」が強みになる

AIエンジニアとシステムエンジニア(SE)の違いを見てきましたが、これからIT業界を目指す人にとって、もう一つ知っておきたい視点があります。

それは、「AIエンジニアかSEか」という二択ではなく、自分の専門分野にAIの知識を掛け合わせることです。

2026年現在、生成AIは一部の専門家だけが使う技術ではなく、文章作成、情報整理、データ分析、プログラミングなど、さまざまな仕事で活用されるようになっています。

IPA(情報処理推進機構)も、AIを開発する人材だけでなく、AIを活用してサービスを提供する人材や、業務の中でAIを使いこなす人材の育成が重要だとしています。

SEにもAIの知識が求められる時代へ

たとえば、これからのSEが企業から「生成AIを使った社内システムを作りたい」と相談されたとします。

このとき、システムの要件定義や設計だけを考えるのではなく、

「AIを使えば何ができるのか」
「どの業務にAIを導入すると効果があるのか」
「AIが出した回答をどのように確認するのか」
「機密情報をAIに入力しても問題ないのか」

といった視点も必要になります。

つまり、システム開発の知識に加えて、AIの特徴や限界、リスクまで理解しているSEであれば、顧客に対してより具体的な提案ができるようになります。

IPAの「DX動向2025」でも、日本企業では「現場の知見と基礎的なAI知識を持ち、自社へのAI導入を推進できる人材」などが不足しているとされています。

AIエンジニアにもシステム全体を見る力が必要

逆に、AIエンジニアにもシステム開発全体を理解する力が重要になります。

AIモデルを開発できても、それだけでサービスが完成するわけではありません。

実際のサービスでは、データベースやネットワーク、セキュリティ、Webシステム、クラウドなど、さまざまな技術を組み合わせる必要があります。

そのため、AIの専門知識に加えて、システムがどのように動いているのかを理解できるAIエンジニアは、より幅広い仕事に関われる可能性があります。

経済産業省・IPAのITエンジニアリング人材に関する検討でも、生成AIの進展を踏まえ、エンジニアには幅広い知識・スキルや、システム全体を捉える力が重要になる方向性が示されています。

「AI×IT」のように専門性を組み合わせる

これからのエンジニアを考えるとき、「AIエンジニア」「SE」という職種名だけで考える必要はありません。

たとえば、

  • AI × システム開発
  • AI × Webサービス
  • AI × ロボット
  • AI × データ分析
  • AI × セキュリティ
  • AI × 製造業

のように、AIと別の専門分野を組み合わせることで、自分ならではの強みを作ることができます。

高校生の段階で「将来はAIエンジニアになる」と決め切れなくても問題ありません。

まずプログラミングやシステム開発の基礎を学び、そこにAIの知識を加えていく。あるいはAIやロボットを学びながら、システム開発やプログラミングの力を身につける。

そうした学び方をしておけば、将来の選択肢を広げやすくなります。

だからこそ、AIとITを一緒に学べる環境が重要

「SEになりたいけれどAIにも興味がある」「AIエンジニアを目指したいけれど、システム開発も学びたい」という人にとっては、最初から一つの職種だけに学びを限定しないことも選択肢になります。

日本工科大学校のAI・ロボット工学科では、AIだけを単独で学ぶのではなく、IT・プログラミングやロボットなど、関連する技術を学ぶ環境があります。

AIを使う側としての知識だけでなく、プログラミングやシステムを理解する力を身につけておけば、将来SEを目指す場合にも、AIエンジニアを目指す場合にも、その知識を活かしやすくなります。

「AIを専門にするか、SEを目指すか」と今すぐ決めるのではなく、**AIとITの両方を学びながら、自分が得意な分野や興味を持てる領域を見つける**という考え方も、これからの進路選択の一つです。

AI・ロボット分野について詳しく知りたい方はこちら
AI工学部学部ページ

高校生が今からできる準備

高校生のうちから専門的なAI技術をすべて身につける必要はありません。

まずは「ITで何ができるのか」を知り、自分で簡単なプログラムを動かしてみることから始めるとよいでしょう。

たとえばPythonで簡単なプログラムを作ったり、AIサービスを使ってみたり、学校の授業で扱う数学や情報の内容を大切にしたりすることも準備になります。

大切なのは、知識を暗記するだけでなく、「なぜ動くのか」「どうすればもっと良くなるのか」と考える習慣です。

オープンキャンパスに参加する

進学先を検討する際は、実際に学校を見学することも大切です。

実習設備や授業の様子、先生や在校生の雰囲気などを確認することで、自分に合った学習環境かどうかを判断しやすくなります。また、ロボットやAIの実習を体験できる学校であれば、入学後の学びを具体的にイメージしやすくなるでしょう。

▶ 授業体験ができるオープンキャンパスはこちら

よくある質問(FAQ)

AIエンジニアとSEはどちらが年収が高いですか?

一概には比較できません。

厚生労働省のjob tagではAIエンジニアの年収が609.8万円とされていますが、SEはWebサービス、基盤システム、組込みなど分類によって数値が異なります。企業規模、経験、専門性、役職による差も大きいため、職種名だけで判断することはできません。

AIエンジニアになるにはSEを経験する必要がありますか?

必ずしも必要ではありません。

大学や専門学校などでAIやプログラミングを学び、AI関連の仕事を目指す方法があります。一方、SEとしてシステム開発の経験を積んだ後、AI分野のスキルを身につけるキャリアも考えられます。

AIエンジニアとSEでは、どちらがプログラミングを多く使いますか?

仕事内容によって異なります。

AIエンジニアはPythonなどを使ってAIモデルやデータ処理のプログラムを扱うことがあります。SEも設計だけでなくプログラミングを担当する場合があります。

そのため、「AIエンジニアはプログラミング、SEはプログラミングをしない」という理解は正確ではありません。

数学が苦手でもAIエンジニアを目指せますか?

目指すことはできますが、AIを専門的に扱うなら数学・統計の基礎を学ぶことが役立ちます。

最初から高度な数学を理解している必要はありません。プログラミングと並行して、必要な数学を少しずつ学ぶ方法があります。

高校生なら大学と専門学校のどちらがよいですか?

目的によって変わります。

理論や研究を深く学びたい場合は大学、実習を通じて職業に必要な技術を身につけたい場合は専門学校が選択肢になります。

学校によってカリキュラムや実習内容は異なるため、資料だけで決めず、オープンキャンパスなどで確認するとよいでしょう。

AIの進化でSEの仕事はなくなりませんか?

AIによって一部の作業が効率化される可能性はありますが、SEという職種そのものがなくなると断定することはできません。

AIを使ったシステムであっても、顧客の課題を整理し、必要な機能を定義し、既存システムとの連携やセキュリティ、運用方法などを考える仕事は必要です。

今後は、AIを使わないSEではなく、AIを理解し、適切に活用できるSEへと求められるスキルが変化していく可能性があります。

AIエンジニアとSE、どちらを選べばよいか分かりません

まず「AIそのものを作ったりデータを分析したりすることに興味があるのか」「ITを使って人や企業の課題を解決し、システム全体を考えることに興味があるのか」を考えてみましょう。

それでも迷う場合は、プログラミングやAI、ネットワーク、ロボットなどを実際に体験してみることがおすすめです。

まとめ|AIエンジニアとSEの違いは「どの領域を専門にするか」

AIエンジニアとシステムエンジニアは、どちらもITによって社会や企業の課題を解決する仕事です。

AIエンジニアは、AI・機械学習・データなどを専門的に扱うことが多く、SEは顧客の課題を整理し、システム全体の要件定義や設計、開発などを担うことが多いという違いがあります。

ただし、実際の仕事では両者が協力する場面も多く、明確な境界線があるわけではありません。

また、年収についてもAIエンジニアだから高い、SEだから低いという単純な話ではありません。経験、スキル、企業規模、担当領域、役職などによって変わります。

これからAIや生成AIがさらに社会へ浸透していく中で、AI技術を理解する力と、システムとしてサービスを実現する力の両方が重要になっていくでしょう。IPAの調査でも、日本ではAI関連人材の不足が示されています。

だからこそ、高校生の段階では「AIエンジニアとSEのどちらが正解か」と急いで決めるより、実際にプログラミングやAIに触れ、自分がどのような仕事に興味を持つのかを確かめることが大切です。

進学を考えているなら、大学や専門学校のカリキュラムを比較するだけでなく、実際の授業や設備を体験してみましょう。

AI・ロボット分野について詳しく知りたい方はこちら
AI工学部学部ページ

パンフレットなどの資料請求はこちら
資料請求フォーム

学校の雰囲気を実際に体験したい方はこちら
オープンキャンパス

入試や学校生活について気軽に相談したい方はこちら
LINE登録

企画・編集:日本工科大学校 広報チーム 本記事は、日本工科大学校が運営する情報発信コンテンツとして制作しています。 AI・IT・ロボット分野を中心に、学生・高校生・保護者の皆さまへ向けて、技術や業界動向、分野にまつわる身近な疑問について分かりやすく解説しています。 掲載内容は公開時点の情報に基づいており、技術の進展や制度変更などに応じて更新する場合があります。