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左官技能士とは

一級左官技能士の取り方、難易度、道具、合格率、年収について紹介!

左官職人には技術を証明するための資格がいくつかあります。そんな中でも特におすすめしたい資格が、「左官技能士」です。資格をとると、給料がアップし、独立したときの自分のスキルの証明にもなるのでぜひ取得に挑戦するといいでしょう。
そんな左官技能士の試験の内容や、難易度などをまとめました。左官職人の年収にもふれているので、あわせてご覧ください。

左官技能士について

左官技能士とは、左官職人としてスキルが一定の水準に達していると認められたものに送られる資格です。クライアントの信頼も得られ、独立やキャリア転職にも有利になります。

左官技能士とは

厚生労働省が管轄する国家資格であり、1級・2級・3級があります。
級があがるごとに求められる技術も高くなります。とくに1級取得は条件もそうですが、最高難易度の「天井の施行」も実技課題であるため取得するためには相当の技術がないといけません。

【受験するための条件】

受験資格
3級実務経験が6か月程度または、職業訓練高にて学んだもの
2級2年以上の実務経験
1級7年以上の実務経験

【試験内容】

左官技能士検定の試験内容
学科試験1. 施行法
2. 材料
3. 意匠図案(1級・2級のみ)
4. 建築構造
5. 製図
6. 関係法規
7. 安全衛生
実技試験2級…壁の下地の塗りあげと、吹き付け下地の仕上げ
1級…壁・天井・そで壁の下地の塗り上げと、吹き付け下地の仕上げ

取得方法

左官技能士の取得方法は3つあります。
① 講習会に参加や、訓練校で学ぶ
② 合格した先輩左官に教えてもらう
③ 独学で勉強する

左官を目指せる大学や専門学校で学ぶという手もありますが、左官技能士は実技もあるため、実践で技術レベルをあげていかなければならないことを考慮すると働きながら取得すほうが効率的です。
定期的に各都道府県が開く講習会に参加し、市販のテキストでも十分勉強可能です。
実技に関しては受験経験がある先輩に話を聞き、どんな課題がでたかなど情報を集めましょう。

級ごとの難易度・合格率

合格の基準は学科・実技とも100点を満点としています。実技は60点以上、学科は65点以上が合格点となっています。日本左官業組合連合会のデータによると、各級の合格率は以下の通りです。

【合格率】

各級の合格率
1級30%
2級30%
3級90%

使用する道具

実技では実際に道具を使用しておこないます。どんな道具を使用するかですが、実技試験の内容でも異なります。以下は一例として参考にしてみてください。
れんがごて・あげうら中首ごて・ちりごて・中塗りごて・なでごて・角ごて・面引きごて・くりごて・きりつけごて・ひらくりごて・木ごて・四半ごて・墨つぼ・さしがね・折り尺・スケール・ちりぼうき・バケツ・雑巾・ブラシ・こて板・ビニールシートなど

左官技能士の年収

左官職人は年収が低いイメージがありますが、働き方次第で報酬が大きく変動します。
キャリアアップしたい人は以下を参考にしてみてください。

平均年収

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、左官の年収は2015年では370万円というデータがでました。そして直近のデータ2019年のデータこちらです。

左官技能士の平均データ
年齢46.5歳
勤続年数15年
月収296万円
年間賞与30万
平均年収387万円


左官職人の全体のデータです。さすがに職人職なので勤続年数が15年と、長く働く人が多いようです。2015年よりも若干ではありますが年収があがっているのが分かります。
最近はテレワークの導入などが進み、家にいる時間が長くなっているため、「内装にこだわりたい」という人も増えているので、コスパのいい「塗り壁っぽいクロス」から左官職人への受注も増えています。オリジナル性の高い、一点ものに着目されています。

働き方での年収の差異

左官職人は正社員でなくてもできます。例えば、アルバイトや派遣、独立などです。
左官の仕事は時給ではなく、日給での計算になります。実力により給料が決まるため、未経験から始める場合は、8,000円~1万円ほどからスタートして、スキルアップするごとに年収があがってきます。だいたい日給2万円が最大値の相場です。
派遣では給与が月給40万円前後と正社員より高い傾向がありますが、反面、経験が必要で、正社員と比べると福利厚生や長期で働けないなどのデメリットもあります。
また左官を1種のアートであるというイメージが浸透してから、独立してフリーランスで働いている人も最近では増えています。
「一人親方」とよばれ、年収は450万~650万が相場と言われています。

最後に

左官技能士の資格は、自分のスキルを可視化してくれる資格です。今後の給与アップや待遇の向上を目指すため取得しておいても損はない資格なので、まずは3級から順に取得してみましょう。

建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他