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受験資格が緩和!一級建築士の受験資格について

受験資格が緩和!一級建築士の受験資格について

建築関係の仕事で活躍するのなら、一級建築士の資格取得を目指すことが検討されます。一級建築士になることで制限なくあらゆる建物の設計に携われるため、将来の可能性を広げられます。早くから一級建築士を目標に、試験対策を進めることもおすすめです。 一級建築士の試験を受験するには、所定の条件を満たす必要があります。受験資格を確認した上で、試験対策に臨むのが基本です。本記事では、一級建築士の受験資格の要件について解説します。一級建築士を目標にするのなら、まずは受験資格の詳細からチェックしてみてください。

一級建築士とはどんな資格?

一級建築士とは、建物の設計やコンセプトの考案、図面の作成や工事の見積りなど、建築に関するさまざまな業務を担当する「建築士」になるために必要な資格です。一級建築士になると担当できる建物に制限がなくなり、大型商業施設や商業ビルなどの大規模建築の仕事も可能となります。建築士として多くの実績を残せるようになるため、将来的に一級建築士としてより良い職場に転職したり、独立・開業を視野に入れたりといったことも考えられるでしょう。

一級建築士は国家資格であり、年に1回の国家試験に合格することで取得できます。一級建築士の試験には「学科試験」と「図面試験」の2種類があり、両方に合格する必要があります。どちらも難易度の高い試験ですが、令和2年以降の学科試験の合格後は、翌年から4回の試験のうち2回までは試験が免除されます。(学科試験合格の有効期間は5年間)そのため学科試験に合格して図面試験に落ちたケースの場合、翌年は図面試験のみの受験が可能となります。そのため一級建築士を目指す際には、数年のスパンで合格を目指すことも考えられます。

一級建築士と二級建築士はどちらが良い?

一級建築士と二級建築士には、さまざまな違いがあります。その1つが「対応できる建物の条件」で、二級建築士は担当できる建物に多くの制限があります。具体的には、二級建築士は以下の条件に当てはまる建物しか担当できません。

<RC造・鉄骨造の場合>
・高さが13m、もしくは軒の高さが9mを越えない建物
・延床面積が30㎡〜1000㎡の建物

<木造の場合>
・高さが13m、もしくは軒の高さが9mを越えない建物
・階数が2階建て以下の建物
・延べ床面積300㎡以下の建物

二級建築士が対応可能なのは上記の条件を満たす建物のみとなるため、一般的には戸建住宅などの小規模物件を担当することになります。一級建築士のように大型建造物のプロジェクトには携われないため、仕事の幅が限定されてしまいます。

将来的に大規模な建造物の設計に挑戦したい場合には、二級建築士ではなく一級建築士を目指す必要があります。

一方で、二級建築士は一級建築士と比較して資格を取得しやすいメリットがあります。二級建築士の試験合格率は例年25%前後ですが、一級建築士の試験合格率は例年10%前後となっています。どちらも難易度の高い試験であることに変わりはありませんが、それでも二級建築士の方が合格しやすいことが分かります。

また、学科の試験範囲も一級建築士が「学科I(計画)」「学科II(環境・設備)」「学科III(法規)」「学科IV(構造)」「学科V(施工)」を対象しているのに対して、二級建築士は「学科I(建築計画)」「学科II(建築法規」「学科III(建築構造)」「学科IV(建築施工)」となっています。学習範囲も二級建築士の方が狭いため、勉強がしやすいでしょう。

参考:https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/question_subjects.html
https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/question_subjects.html

一級建築士の受験資格

一級建築士の国家試験を受験するには、所定の条件を満たす必要があります。基本として「建築に関する学歴、または資格を取得していること」が、受験する条件になります。具体的には、以下の条件を満たすケースで一級建築士の受験資格を得られます。

・専門学校、大学、短大などの建築学科で指定科目を履修し、卒業した人
・二級建築士の資格を取得している人
・建築整備士の資格を取得している人
・外国大学の卒業者など、その他国土交通大臣が特に認める人

上記が、2023年現在における一級建築士の受験条件です。

参考:https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/exam-qualifi-1k/index.html

一級建築士の受験資格は従来より緩和されている

一級建築士の受験資格は、令和2年3月1日に試行された「建築士法の一部を改正する法律」によって従来よりも緩和されています。これまでは専門学校や大学の卒業後、所定の実務経験が必要でした。しかし、現行の法律では実務経験の条件が削除されたため、卒業後すぐに一級建築士の国家試験を受験できます。そのため在学中から一級建築士の試験対策に力を入れることが、合格のポイントになっています。

また、二級建築士の取得後に必要だった実務経験も削除されたため、二級建築士の取得後すぐに一級建築士の試験に挑戦することも可能です。二級建築士の受験の手応え次第では、そのまま一級建築士の勉強に取り掛かって合格を目指すことも検討できるようになりました。

参考:https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/kenchiku_qualification.html

実務経験は免許の登録要件に必要となる

建築士としての実務経験は受験資格に含まれませんが、免許を登録する際の要件として扱われる形になりました。一級建築士の受験に合格後、免許登録を行うには従来通り2年の実務経験が必要になります。「通算で2年の実務経験」があれば良いので、「試験に合格してから2年間実務経験を積む」「卒業後1年の実務経験を経て一級建築士の試験に合格し、その後1年間さらに実務経験を積む」といったさまざまなパターンが考えられます。

参考:https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/kenchiku_qualification.html

入学年次第で受験資格が変わる点に注意

専門学校や大学への入学年次第で、受験資格が変わる点には注意が必要です。入学年が平成21年以降の場合には、指定科目を履修して卒業することで受験資格を獲得できます。一方で、入学年が平成20年以前の場合には、建築または土木の課程を履修して卒業する必要があります。

まとめ

一級建築士の受験資格は、法改正によって緩和されました。従来必要だった実務経験の項目が削除されたため、しっかりと勉強ができれば実務が未経験でも一級建築士の資格を取得可能です。先に一級建築士の資格を取得して知識と自信を身に付けてから、就職活動に臨むことも検討できます。

一級建築士の受験資格が緩和されたことで、専門学校などの在学中に試験対策を行うことが有効となりました。充実した試験対策を行っている学校に進学して、一級建築士への合格を目指すのもおすすめです。

一級建築士を目指すのなら、「日本工科大学校」の「建築学部」への進学が有効です。建築の技術力に加えて構造知識を深く学べる学習環境が整っているため、一級建築士になるために必要な知識をスムーズに習得できます。

この機会に日本工科大学校の建築学部の詳細を確認し、一級建築士を目指してみてはいかがでしょうか。

建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他