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2023年最新版 一級建築士の合格率について

2023年最新版 一級建築士の合格率について

建築関係の仕事で活躍を目指すのなら、「一級建築士」の資格を取得するのがおすすめです。建築関係の資格のなかでもトップクラスに有名な一級建築士を取得していれば、就職・転職時はもちろん、働く際にも多くのメリットを得られます。一級建築士になることは将来に大きな影響を与えるため、ぜひ本格的な学習を通して取得を目指すと良いでしょう。

一級建築士を目指す際には、試験の合格率をチェックするのがポイントです。事前に合格率を把握しておくことで、試験難易度を客観的に確認し、具体的な学習スケジュールの構築につなげられます。合格率を知ることは、一級建築士になるための第一歩にもなり得るでしょう。

本記事では、2023年最新版の一級建築士の合格率について解説します。一級建築士を目指す方は、どの程度の合格率なのかこの機会に確認してみてください。

一級建築士とは

一級建築士とは、国家試験である「一級建築士試験」に合格することで取得できる国家資格です。工事の管理や設計など、建築に関するあらゆる業務を担当できる能力があることを証明できます。特に一級建築士は、超高層建築や大規模都市施設などの大規模工事を担当できるのが特徴です。公共性のある5000万円以上の建築一式工事、もしくは2500万円以上の工事において必要とされる主任技術者・監理技術者の役割を担えるため、多くの企業に需要があります。

一級建築士と二級建築士の違いについて

一級建築士は基本的に、あらゆる建築物に関する業務を担当できます。戸建住宅の設計から大規模建築まで行えるため、仕事に制限がない点が特徴です。そのため建築士として多くの経験ができ、その経験を糧にして建築事務所を構えるなどのキャリアプランを構築できます。

一方で、二級建築士は一級建築士と異なり、設計できる建物にさまざまな制限が付きます。具体的には高さ13m、軒高9m、延べ面積1000㎡以上の建築物には着手できません。(RC造・鉄骨造は延べ面積100㎡、平屋建てから3階建てまでの制限が付く)

上記の制限がある問題から、二級建築士は主に戸建の建築を担当します。戸建以外の建築に興味がある場合には、一級建築士の取得を目指す必要があるでしょう。

一級建築士の合格率について

一級建築士の合格率は、平均で10%前後と非常に低い数値になっています。そのため合格の難易度は高く、多くの勉強時間が必要になると想定されます。一級建築士の試験には「学科」と「製図」の2種類があり、それぞれの合格基準をクリアする必要があります。製図試験の課題は毎年変わり、令和元年は「美術館の分館」、令和2年は「高齢者介護施設」、令和3年は「集合住宅」、令和4年は「事務所ビル」が課題となりました。

一級建築士の学科試験の合格率

一級建築士の学科試験の合格率は、近年以下のように推移しています。

平成30年:18.3%
令和元年:22.8%
令和2年:20.7%
令和3年:15.2%
令和4年:21.0%

一級建築士の学科試験の合格率は、近年15〜20%前後となっています。2023年最新の試験も、21.0%と比較的高めの数値となっている点に注目です。とはいえ8割の受験者が不合格となっているため、試験難易度が高いことに変わりはありません。

しっかりと対策を講じ、学科試験突破に求められる知識を身に付ける必要があるでしょう。

参考:https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-data.html

一級建築士の製図試験の合格率

一級建築士の製図試験の合格率は、以下の数値になっています。

平成30年:41.4%
令和元年:35.2%
令和2年:34.4%
令和3年:35.9%
令和4年:33.0%

一級建築士の製図試験の合格率は、30〜40%前後になっています。学科試験と比較すると、合格者は多いです。しかし、それでも半数以上が製図試験で落ちていることを考えると、決して楽観視できるものではありません。製図試験は先に解説したように、毎年試験の課題が変わります。試験課題によっては、自分の実力を上手く発揮できない可能性もあるでしょう。一級建築士に求められる基礎能力を満遍なく習得し、どのような課題が出ても冷静に対処できるスキルが必要です。

参考:https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-data.html

一級建築士の総合合格率

一級建築士の学科試験と製図試験の合格率を合わせた「総合合格率」は、以下の数値になります。

平成30年:12.5%
令和元年:12.0%
令和2年:10.6%
令和3年:9.9%
令和4年:9.9%

一級建築士の総合合格率は、結果的に例年10%前後となっています。9割の受験者が不合格となっているため、国家試験のなかでも特別に難易度の高い試験だと言えるでしょう。

参考:https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-data.html

一級建築士になるための試験対策のポイント

上記で紹介したように、一級建築士の国家試験合格率は非常に低いです。合格率10%という難関を突破するには、適切な勉強・試験対策が求められるでしょう。

以下では、一級建築士の試験に合格するためのポイントを解説します。

複数回の受験も念頭におく

一級建築士の国家試験は、年に1回しか実施されません。そのため「1回で合格しなければ」とプレッシャーを感じてしまい、実力を発揮できないケースも多いです。しかし、一級建築士を目指す際には、複数回の受験を念頭におくことも大切です。

一級建築士の国家試験は、「学科試験に合格した人は、翌年から4回の試験うち2回分の学科が免除される」という制度が設けられています。(学科試験合格の有効期限は5年間)そのため学科試験に1度合格すれば、その後しばらくは製図試験の勉強にだけ力を入れられるのです。1回目は学科試験に合格することを目指し、2回目以降で製図試験突破を目指す計画を立てることで、効率良く合格を狙えます。

一級建築士の授業を受けられる専門学校を活用する

一級建築士を目指すのなら、実際に一級建築士の試験に合格した講師の授業を受けるのがおすすめです。一級建築士の試験を経験した講師から直接指導を受けることで、合格のコツを教えてもらえます。勉強方法の相談や分からないことを質問することも可能なので、一級建築士の合格が近づくでしょう。

一級建築士を目指す際には、一級建築士が講師をしている専門学校に進学するのもポイントです。

まとめ

一級建築士の国家試験は、総合合格率10%程度と非常に難易度の高い試験になっています。勉強に時間をかけるだけでなく、効率的な学習を行える環境で学ぶことも重要となるでしょう。

「日本工科大学校」の「建築学部」では、一級建築士が講師を行っています。合格率10%の難関を突破した経歴を持つ一級建築士から指導を受けられるため、合格に必要な知識やスキルを効率良く学べるでしょう。

一級建築士を目指すのなら、充実した学習環境と優秀な講師がいる日本工科大学校への進学をぜひご検討ください。

建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他