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大工と左官の違いとは

仕事内容、年収、資格、おすすめの専門学校も紹介!

家を建てるためには、いろんな職種の人が関わります。設計する建築士、内装業者、ガスや水道などの公共設備業者などがそれぞれの分野で仕事を行います。 そんな同じ建築業界に属する大工と左官ですが、仕事内容は違います。 それに伴い年収や必要な資格も違ってきますので、併せて解説しています。

大工と左官の仕事内容・年収比較

まずはそれぞれの仕事の違いなどを比較してみましょう。

大工について

木造建造物の建築と修理を行う人を大工と呼びます。昔は工事全体をとりまとめる人を大工と呼んでいたそうですが、現在は仕事の内容に応じて分類されています。

仕事内容

大工は家屋をたてるときの木造部分を担当します。骨組みの柱や梁、壁や床、天井をつくっていきます。作業所で加工して、現場で組み立てるという2つの作業をおこないます。図面を読んで、工程を管理するのも大工の仕事のひとつです。
仕事の流れとしては以下の通りです。
① 工務店が建築工事を受注する
② 工事の段取りをととのえる(設計図などの資料の確認や資材の発注)
③ 作業所での資材の加工処理
④ 加工した資材を現場に運び、組み立てる
⑤ 全工程が終わったら次の業者に引き渡す

年収

2019年の大工の平均年収は415万円です。内訳としては、月収32万、年間賞与が31万円というデータを厚生労働省が発表しました。
求人サービスのデータを見ると、20代前半の年収が260万円に対して、30代では350万円というデータもありました。経験を積むことで、平均年収よりうえの報酬も目指せますね。

必要な資格

大工には設計図の解読など、2次元の図面から数字をよみとき3次元の立体をつくるための空間認識能力が必要になります。最近では大工業界もハイテク化が進み、パソコンでの設計ソフトを使ったり、工程管理をExcelでまとめたりもします。
・建築大工技能士資格
・組立等作業主任者
・建築施行管理技士
・建築士

これらが代表な資格です。どれも仕事上必須ではありませんが、もっておくと仕事を受注する際、クライアントに一定レベルの仕事ができると証明できます。

左官について

左官職人も大工と同じ建築現場で働く仕事です。大工が骨組みをつくり、その上にコテを使用して床・壁・天井を仕上げていくのが左官職人です。

仕事内容

左官のメインは建物の側の塗り壁です。セメントやモルタルなどの素材を塗ったり、土・漆喰などの材料で仕上げたりをします。
また左官アート壁という、芸術性の高い仕事を依頼されることもあります。
メイン業務とは別に、レンガやブロックを積んで、床をならしたり、タイルを貼ったりする
「土間打ち」も左官仕事です。

年収

左官職人の平均年収は387万円と、大工と比べると若干低いかもしれません。ただし左官は大工と違って、一人で仕事が取れる点で独立しやすい職業です。フリーランスとして活躍できたら、報酬は全部自分のものにできます。経験と自分のセンスで高輸入を目指せるのは左官職人の強みといえます。

必要な資格

左官職人は学歴も資格も必要ない仕事ですが、技術の証明ができるような資格は積極的に取得するのをおすすめします。給料や待遇にも関わるので、将来キャリアアップを目指したいと考えているなら早めに勉強を始めていくといいでしょう。
・左官技能士資格
・登録左官基幹技能者
・切削工具硯削技能士
・高所作業者免許

資材のなかには種石という材を使用する際に、研ぐ作業も必要ですし、外壁の高いところでも作業できるように下2つの資格もおすすめします。

大工と左官のおすすめの学校

どちらも実践でスキルを身につけていける仕事ですが、今後キャリアアップも狙っているのなら学校で学ぶのもいいと思います。知識がある状態から働くと、技術の吸収スピードが違いますので進学も検討しましょう。

大工を目指せる学校

大学では工学部の建築学科や、住居デザイン学部などで関連知識が学べます。
一般教養も身につけられるので、社会人としてのマナーも身につけられるメリットもあります。また厚生労働省が管轄する「職業能力開発大学校」も大卒資格を得られるので、検討してみましょう。

左官を目指せる学校

左官職人は建築大工科や伝統建築科などで学べます。工芸デザイン科など、芸術面を磨ける学科でも能力をのばせるでしょう。どちらかというと職人気質な仕事なので、学問以上に経験が重要視されます。大学で4年学ぶというよりも、専門学校で基礎から実践の知識を身につけて早めに就職するのもありだと思います。

最後に

大工と左官の仕事内容の違いは理解できましたか?仕事内容や求められるスキルも違うこのふたつの仕事。どちらもやりがいのある仕事なので、自分の得意とする方を選ぶといいでしょう。

建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他