自動車検査員の年収って?
自動車検査員の将来性を紹介!
これから自動車検査員を目指そうとしている方は、「年収も気になる」という人も多いと思います。検査員になるためには、自動車検査員の国家資格に合格することが必須です。令和7年(2025年)の制度改正で受験資格の実務経験期間が短縮され、従来と比べて目指しやすくなりました。そんな検査員の年収はいくらなのか?今後の需要はあるのか?について解説していきます。
自動車検査員の年収について
2025年4月の「求人ボックス」のデータによると、自動車検査員の平均年収は399万円でした。月収にすると33万円ほどで、他の仕事と比べて平均的な水準といえます。ただし年収600万円を稼ぐ人も全体の数パーセントはいますので、資格やスキル・経験年数などで収入アップも狙える仕事といえるでしょう。
地域別・年代別の年収
ここから具体的に自動車検査員の年収を紐解いていきます。
まずは地域別での年収を比較してみましょう。
【地域別の平均年収・地域別の年収が高い都道府県】
| 地方(平均年収) | 年収が高い県 |
|---|---|
| 北海道・東北(370万円) | 青森県:391万円 |
| 関東(405万円) | 東京都:429万円 |
| 東海(401万円) | 愛知県:417万円 |
| 甲信越・北陸(392万円) | 石川県:411万円 |
| 関西(407万円) | 滋賀県:425万円 |
| 四国(381万円) | 香川県:399万円 |
| 中国(385万円) | 山口県:425万円 |
| 九州・沖縄(390万円) | 福岡県:407万円 |
この表を見ると、地方でも都市部でも大きく年収は変わらないことが分かります。
次に、年代別での年収を比較しました。
20代でも400万円超えのデータが出ており、若くても資格やスキルがあれば高収入をねらえる職業といえます。
【年代別の年収】
| 年代 | 年収 |
|---|---|
| 20代 | 412万円 |
| 30代 | 400万円 |
| 40代 | 438万円 |
| 50代 | 440万円 |
| シニア | 431万円 |
整備士との年収の差
自動車検査員になるためには、自動車整備士として整備主任者の経験を1年以上積む必要があります。整備士のさらに上の資格・立場が検査員というイメージです。
では整備士と検査員の年収はというと、実はそんなに差がありません。検査員の平均年収399万円に対して、整備士の平均年収は376万円となっています。差が少ないとはいえ、検査員にしか担えない業務があるため、転職やキャリアアップには有利といえます。
なお、2026年度(令和8年度)からは整備士資格が「二級自動車整備士(総合)」「一級自動車整備士(総合)」に統合されます。四輪・二輪・電気自動車など幅広い車種の整備に対応できる資格体系へと変わるため、整備士としての専門性・希少性はさらに高まり、今後の処遇改善にも期待がかかります。
自動車検査員の将来について
今後、自動車検査員を目指すにあたり年収以外にも気になるのが、将来性です。
「AIにとって代わられる職業」や「若者の車ばなれ」がニュースになることもありますが、実際の自動車業界では何が起きているのかを解説します。
自動車業界の動向からみる検査員の将来
日本の自動車保有台数は近年も横ばいから微増を維持しており、車検・点検整備の需要は安定した水準にあります。「若者の車ばなれ」が語られる一方で、カーシェアリングの普及や物流・介護など業務用車両の増加もあり、整備・検査の需要がなくなる状況にはありません。
さらに、電気自動車(EV)・ハイブリッド車・自動運転車の急速な普及が、整備・検査の現場を大きく変えつつあります。電子制御システムの診断や整備用スキャンツールを使いこなせる高度な技術者の必要性が高まっており、自動車検査員の役割は今後も重要であり続けるでしょう。
また、令和7年(2025年)7月の道路運送車両法改正では、自動運転車(レベル3・4)の検査には一級自動車整備士の資格が必要(令和11年4月1日施行)と定められました。自動運転車が普及するにつれ、高度な専門知識を持つ検査員の価値はますます高まっていきます。
自動車検査員の今後の課題
検査員として働くにあたり、業界全体で取り組むべき課題も浮き彫りになっています。特に大きな課題点をふたつまとめました。
後継者問題
個人経営の自動車整備工場では、経営者が高齢になったものの後継者がいないため、事業を引き継げない「後継者問題」が続いています。令和7年(2025年)の制度改正では、こうした状況への対応として指定工場(大型)の最低工員数が5人から4人に緩和されるなど、少人数でも運営しやすい環境づくりが進んでいます。しかし、経営を任せられる人材の育成は引き続き業界全体の課題です。
整備士・検査員の不足と高齢化
整備士・検査員の平均年齢は年々上昇している一方、新たな志望者がなかなか増えていないことが問題となっています。国土交通省は令和7年(2025年)の改正で、整備士資格の実務経験期間を短縮(2級:3年→2年、3級:1年→6ヶ月)し、若者が整備士を目指しやすい環境づくりを推進しています。また、整備主任者研修や自動車検査員研修のオンライン化も解禁され、受講のハードルが下がりました。こうした取り組みにより、業界全体での人材確保が進むことが期待されています。
最後に
自動車検査員は、現在の平均年収399万円に加え、EV・自動運転車の普及や資格制度の整備により、今後さらに需要と処遇の向上が期待できる職業です。
2026年度からは整備士資格が「二級・一級自動車整備士(総合)」に統合され、四輪・二輪・EVまで幅広く対応できる整備士・検査員がますます求められるようになります。長期的なキャリアとして自動車検査員を見据えるなら、まずは整備士としての確かな技術と資格を身に付けることが第一歩です。
専門学校日本工科大学校には、自動車整備に関する資格の取得を目指せる環境が整っています。
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自動車学部の学科紹介
| 学科・コース名 | 概要 | 目指せる職種 | 目指せる資格 |
|---|---|---|---|
| 一級自動車工学科 | 電気自動車、水素自動車などの次世代自動車の最先端の技術と一級整備士を取得します |
一級自動車整備士 自動車検査員 セールスエンジニア 他 |
一級自動車整備士(総合) 二級自動車整備士(総合) 電気自動車等の整備に係る特別教育 他 |
| 自動車工学科 | 車を教材にして、自動車整備の基本技術を学び二級整備士を取得する学科 |
自動車整備士 二輪自動車整備士 自動車検査員 他 |
二級自動車整備士(総合) 電気自動車等の整備に係る特別教育 他 |
| 車体自動車工学科 | 自動車整備士資格に加え、鈑金・塗装技術と車体整備士の資格を取得 |
自動車車体整備士 レストア技術者 自動車整備士 他 |
車体整備士 二級自動車整備士(総合) 有機溶剤作業主任者 中古自動車査定士 他 |






