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安い?高い?大工の年収について調べてみました

安い?高い?大工の年収について調べてみました

建築士の設計図に合わせて建物を建てる「大工」の職業は、建築業界において重要な役割をになっています。大工なしでは建築物は完成しないため、今後もその重要性は変わらないと予想されるでしょう。

そんな大工に興味があるのなら、まず就職時に必要なさまざまな情報を集めるのがポイントです。特に年収などの待遇面は、将来を決める重要なポイントです。大工を目指すのならどれくらいの年収がもらえるのか確認し、ライフプランの設計をするのも大切な準備になるでしょう。

本記事では、大工の年収や待遇面などについての詳細を解説します。大工を目指す方は、この機会にどのくらいの年収がもらえるのか確認してみてください。

大工とは?

大工とは、建物を形作るために必要なあらゆる部分の加工や組み立て作業を担当する職業です。例えば柱、梁、外・内壁、床、天井などを組み立てて加工し、建物の用途を満たせる状態に整えるのが仕事になります。基本的に設計図に合わせて建築物の組み立てを実施するため、アイデアを考案して図面を作る建築士とは異なる領域で活動します。建築事業は建築士と大工の両輪が上手く回らないと進まないため、お互いの仕事への理解も重要となります。

大工は重たい資材を取り扱うため、肉体労働のイメージがあります。その一方で繊細な技術が求められるシーンも多く、職人的な気質も必要とされる職業です。体力と技術力を兼ね備えた人材が、大工として活躍できると考えられるでしょう。

大工の年収は高い?

大工の年収は、「令和3年賃金構造基本統計調査」を参考にすると405.5万円程度となります。令和3年の「ハローワーク求人統計データ」も見てみると、求人賃金は月額で26.7万となっています。

また、求人サイト「求人ボックス」の2023年2月時点のデータを参考にすると、大工の平均年収は409万円となっています。正社員の給料におけるボリュームゾーンは375〜419万円となっているため、大工になりたてのころは300万円台の年収になることもあるでしょう。

一方で、「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与取得者の平均給与は男性で545万円、女性で302万円となっています。男女の給与平均を計算すると、423.5万円が平均給与となります。一般的な給与取得者の平均と比較して、大工の年収は安めになっていることが分かります。

参考:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2021.htm
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/26
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E5%A4%A7%E5%B7%A5%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6

大工の年収が高まるきっかけ

大工の年収は、一般的に年齢を重ねて職人として実績を付けていくほど上昇する傾向にあります。そのため最初は低い年収でも、しっかりと実践で知識と技術を身に付けていくことで少しずつ昇給していける可能性があるでしょう。大工としての経験年数が5年を超えたあたりから、年収が上がり始めることが多いです。まずは毎日の仕事に集中して、大工としてのスキルを高めていくことが重要となります。

大工は規模の大きな会社に就職した方が年収が高い?

規模の大きい会社ほど売上が多いため、従業員に還元できる給与も多くなります。しかし、大工の場合には会社の規模が直接年収アップに関わるとは限りません。会社の規模よりも、大工個人のスキルが重視される傾向にあるため、実績や実践での技術力が評価されて年収を上げるきっかけになります。

参考:https://media.suke-dachi.jp/posts/money/carpenter-average-annual-income/

大工が年収を上げる方法

大工が年収アップを目指す際には、いくつかの方法が考えられます。どのような方法によって年収アップにつながるのかを把握し、将来のキャリアプランを立てるのもポイントです。

以下では、大工が年収を上げる具体的な方法を紹介します。

大工としての技術力を高めて評価される

大工の年収は、個人の技術力によって左右されるケースも多いです。大工としての技術力を高めて会社からの評価を向上させることで、昇給や昇格による年収アップにつなげることができるでしょう。

大工としての技術力を高める際には、実践でスキルを学ぶだけでなく、資格取得などを通して客観的に伝える方法を獲得するのもポイントです。「二級建築士」「建築大工技能士」「建築施工管理技士」などの資格を取得して、知識面でも頼りになる存在であることをアピールして年収アップにつなげる方法も検討されます。

待遇の良い職場に転職する

大工の年収を高めるには、待遇の良い職場に転職する方法もあります。建物を建てる能力を持った大工は人手不足の傾向にあるため、スキルのある人材は多くの企業から好条件で迎えられる可能性があります。大工としての実績を重ねつつ、積極的に転職活動を行うことで、年収アップのきっかけをつかめるでしょう。

転職の際には年収だけでなく、仕事内容にも注目する必要があります。どれだけ待遇が良くても、自分のやりたい仕事ができないと、モチベーションが低下して離職の原因になります。現在よりも年収を高めつつ、自分のやりたい仕事ができる環境に転職するのが理想です。

独立開業して個人事業主として働く

大工は独立開業して、個人で働くことも可能です。個人事業主になることで収入が増える可能性があるため、大工としての腕に自信があるのなら独立を視野に入れることも考えられます。一方で、独立すると価格交渉や案件探しも自分自身で行わなければなりません。そのため従来は会社に任せていた雑務が、負担になるケースも懸念されます。

独立する際にはさまざまなケースを想定して、それでも自分ならやっていけると思えた場合に、具体的な計画を立ててみるのがおすすめです。

まとめ

大工の年収は、一般的な給与取得者と比較して低い傾向にあります。そのため就職先によっては、思い描いていたキャリアを実現できない可能性もあるでしょう。その一方で、大工は技術的な要素を評価されやすい職業であるため、高いスキルや実績があると年収アップにつながるケースがあります。大工として働く際には、まず年収アップの方法を確認し、どのような形でキャリアアップしていくかイメージしてみることも大切です。

年収の高い大工として活躍するためのスキルを身につけるには、「日本工科大学校」の「建築学部」への進学がおすすめです。建築職人マイスター科 大工コースでは、現役で活躍している大工の棟梁から直接指導を受けられるため、在学中から実践的なスキルの習得を目指せます。「地域貢献型インターンシップ」を実施していて、地元に関わりながら実践的な経験を積めるのも特徴です。

この機会に日本工科大学校の建築学部に進学して、高年収を得られる大工に必要なスキルを身に付けてみてはいかがでしょうか。

建築学部の学科紹介

学科・コース名 概要 目指せる職種 目指せる資格
環境建設工学科 建築コース
設計から施工まで、建築を総合的に学び、インテリアやバリアフリーへの理解も深める。

設計士
施工監督員
インテリアデザイナー 他

建築士
施工管理技士
建築CAD検定
インテリアプランナー 他
環境建設工学科 土木・造園コース
土木の基礎である測量・CADはもとより環境分野も学び、自然環境を守れる建築士へ。

施工監督員
測量士
土木コンサルタント
造園デザイナー 他

施工管理技士
測量士
建築士
ビオトープ管理士 他
建築職人マイスター科
大工・左官など伝統の匠の技と合わせてCADを始めとする建築技術の基礎、設計・施工も学ぶ。

大工職人
左官職人
設計士 他

建築大工技能士
左官技能士
施工管理技士
建築士 他
建築士専攻科
難関資格である二級建築士の資格取得を最短で在学中に目指す。全国平均を大きく上回る合格率。

建築士 他

二級建築士
木造建築士 他